Vol.7 開催レポート

CSS Niteベスト・セッション2019
ベスト地方版イベント、ベスト・セッション、特別賞を受賞しました

2019年に各地で行われたCSS Nite(関連イベント49回・計123セッション)の中から、当イベントが CSS Niteベスト・セッション2019「ベスト地方版イベント」に、そして3つのセッションがそれぞれ「ベスト・セッション」と「特別賞」に選ばれました!

CSS Nite FUKUSHIMA Vol.7 出演者の集合写真

今回、CSS Nite in Fukushima 6年ぶりの開催ということで、テーマを「東北で活躍するクリエイターのアタマのなか。」とし、同じ環境で活躍されている方々をお呼びしようと考えて、講師陣にお声がけさせていただきました。

ついつい地方と都心を比べがちですが、今回ご登壇いただいた方々のお話を聞くことで、場所は関係がなくなっていて、シンプルに想いや熱量が人々を巻き込んでいく原動力になることがよく分かり、勇気をもらいました。

写真:会場の様子

当日は福島県内はもとより、北は青森、南は東京からもご参加いただき、本当にありがとうございました。特に地元でデザインを学ぶ専門学校の生徒さんが多数参加してくれたのも嬉しかったです。
これからもクリエイティブやデジタルマーケティング、プロモーションなど幅広いジャンルで刺激のある機会を作っていきたいと思います。
講師はじめみなさんとともに、東北からのクリエイティブを盛り上げていきましょう♪

CSS Niteベスト・セッション2019「ベスト20セッション セッション1:伊藤 光弘 さん IoM(Internet of Me)時代のコミュニケーション

写真:伊藤 光弘 さん

セッション概要

非常勤講師として「広告論」を教え始めて10年になります。教えてきた学生たちは未来のお客さまでもあります。そうした彼らと接しながら、リーマンショック以降変化してきたコミュニケーションの「質」を通じて、インターネット時代のデジタルマーケティングについて考察します。

講師からのメッセージ

一人ひとり全く違うインターネット体験である「IoM」。その概念はまだまだ理解されておらず、多くの企業が模索中です。
従って、これから社会に旅立つ若い学生たちにインターネット環境におけるデジタルマーケティングの重要性を説き続けていくのが、広告代理店を卒業した自分の使命ではないかと思っています(笑)

参加者のみなさんからのコメント抜粋

  • 「社会問題の解決」について、伊藤さんのお話でとてもクリアになった。
  • シェアで認知を広げる広告と、クリックでマネタイズする商品と広告のあり方とはまた違うけれど、いいたいことはよくわかりました。
  • 炎上社会、やだなーと思ってたんですが、欲望をすぐ満たしたいという今の人の心理からなんですね。いろいろな点が線になった。
  • 批判を逆手に取る考えはとても参考になりました。
  • 「STEPPS」で自分の知っている知識や見た広告、話題になったコンテンツを分類したら面白そう。
講演資料
スライド資料(PDF):ダウンロード(2.63MB)
動画
YouTubeで動画を見る(約49分)

CSS Niteベスト・セッション2019 特別賞「ベスト・パッション セッション2:椿 英明 さん 映像で生きていく

写真:椿 英明 さん

セッション概要

福島県会津若松生まれのビデオカメラ好きが、会津から一度も出ることなく独学で学び、どうやって会津を拠点に全国で仕事をしているのか、ジャンルにとらわれない幅広い活動ができているのか? 時系列に沿ってお話しします。
今までに制作した映像を見ながら撮影秘話や手法も解説。
また、初心者でもカッコよく見える撮り方、機材選び、表現方法についてもお話しします。

講師からのメッセージ

今回、どストレートなお話をさせていただきましたが、皆さんに熱は届きましたか?
僕のクリエイティブは、学生時代の部活動によく似ていると思います。
仲間たちと現場を楽しみ高め合う。本音で語り合い同じ目標に向かって突き進む。
何か青春にも近いど根性で毎日楽しんでいます。
チーム力と突破力、なんでもやってみるという強い心。
これさえあれば地方だろうが、都会だろう好きな事で生きていけると思います!
さぁみんなでクリエイティブやりましょう!

参加者のみなさんからのコメント抜粋

  • 椿さんの熱が会場中に伝わったエモい時間でした。自分も初心忘るべからずだな。
  • とにかく映像すごかった! 私も地元いわきでクリエイティブがんばろうって思えました。
  • 熱がすごかった! 新しいことをやっていこう!とモチベーションが上がりました。
  • 熱量MAXで、周りを巻き込んでいく話がとても興味深かった。仕事を「趣味」と言い切る姿勢、好きです!!
  • やるかやらないか! とにかくやる! 知らないことを卑下しない! 最高でした。明朗快活でまっすぐで、聞いていてとても気持ちよく、こんな上司が会社に一人でもいたら…と思ってしまいました。
  • クライアントとの信頼感。「好きに作っていいよ」と言われたい!
  • 椿さんの会社の話を聞いて、働くことへの考え方が少し変わりました。椿さんの会社でぜひ働きたいと強く思いました。
  • あらためて、地方にいながらもさまざまなことが体験でき、仕事に活かすことができるのだと感じました。
講演資料
スライド資料(PDF):ダウンロード(3.69MB)
動画
YouTubeで動画を見る(約54分)
セッション内でご紹介した動画など

CSS Niteベスト・セッション2019「ベスト10セッション セッション3:安達 日向子 さん 水産業とクリエイティブ

写真:安達 日向子 さん

セッション概要

日本の水産業は、人材不足や資源の枯渇などさまざまな問題を抱えています。
三陸の若き漁師団体フィッシャーマン・ジャパンは、未来の水産業をつくるため2014年に立ち上がりました。
フィッシャーマン・ジャパンの実際のプロジェクトを通して、水産業にどうイノベーションをもたらすのか、クリエイティブの面からお話しします。

講師からのメッセージ

セッション後にいろいろな方とお話をさせていただき、みなさまそれぞれ、自分の地域に熱い思いを抱いている方々なんだなぁと感激しました。
お話しした内容が、みなさまの活動のヒントになっていたら幸いです。

フィッシャーマン・ジャパンは、大きく二つのチームに分かれています。漁師を増やそう、という社会貢献的な文脈の強い一般社団法人と、魚を売ろう、というビジネスを担う株式会社です。
株式会社は、シンプルに魚をいろいろな方法で売ってお金を稼いでいます。中野にある魚谷屋や、イオンの鮮魚コーナーも株式会社の仕事です。
一方で一般社団法人は、石巻市から「石巻市水産業担い手事業」を2015年より受託しており、活動が認められ継続的に予算をいただいています。また、いままでの功績が認められ宮城県からも一部事業を委託されています。
そのほかに、活動を広げる際は助成金や財団から資金をひっぱってきています。

お金をどうあつめるのか、活動資金をどうサステナブルにしていくのか? というのは私たちの大きな課題の一つです。今後も活動を続けながらチームとして成長していき、一般社団法人でもお金を生み出せる体制作りを始めています。

参加者のみなさんからのコメント抜粋

  • いろんな人を巻き込む力がすごい。それぞれの立場の人の言葉をていねいに拾ったのだろうと…。
  • 非常に意義のある活動。応援したいと思いました!!
  • 自分もクリエイティブで地元の農業を盛り上げたいです。
  • 「おもしろくないやつが、おもしろいことをできるわけがない」まったくその通り。現実の問題・課題に対して新しい解決方法を試していくのはとてもステキだ。NG項目として「自分の考えを押しつけない」というスタイルに共感した!!
  • お固いイメージをクリエイティブで解決するお手本のようなプロジェクトで、とてもワクワクして聞いていました。
  • PR動画がかっこよかった。
  • 漁業とクリエイティブに関係があるのかと最初は思いましたが、発信する手段を提案していくという点が合致して、どんどん発展していくんだと思いました。どのプロジェクトもおもしろかったです。
講演資料
スライド資料(PDF):ダウンロード(26.1MB)
動画
YouTubeで動画を見る(約43分)
セッション内でご紹介した動画など

セッション4 & 司会:鷹野 雅弘 さん 「案」を通すためのチカラ(発想と提案、プレゼン)

鷹野 雅弘 さん

セッション概要

デザイン案、企画案、アイデアをカタチにする過程では、社内外問わず、大小問わず、提案とプレゼンという工程が発生します。「よいものを作れば伝わる」わけはなく、その意図の言語化やロジックなど、デザインや企画の説明するスキルは、本体とセットです。
一方、説明するスキルをいくら磨いても、ハラオチして動いてもらえるかどうかは別問題。アタマとココロは別物。「意味や意図はわかるけれど…」という経験は誰にもあるでしょう。
このセッションでは、発想や提案、プレゼンなど、「案」を練り、通すチカラについて考えます。

講師からのメッセージ

CSS Niteの地方版では、東京などからお呼びする講師がメインとなることが多いのですが、今回のように東北で活躍されている方が輝き、掛け値なしに「スゴい!!」と思わせるのは素晴らしいですね。
なかなか、あのレベルに達することは簡単ではありませんが、私のセッションでも触れましたように「あなたにお願いしたい!」と思われる存在になること。その前段階として「あ!あの人がいる!!」と思い浮かべてもらうためには、いい仕事をするだけでなく、自らの発信が不可欠です。粘り強く、螺旋階段を登っていきましょう。

「課題のネタ帳」を作りましょう|DTP Transit 別館|note
https://note.mu/dtp_tranist/n/n4703bf7d0b02

参加者のみなさんからのコメント抜粋

  • 「あなたにお願いしたい」と思ってもらえるようになる!
  • 全部が金言でした。メモが追いつかなかったのでフォローアップでじっくり咀嚼していこうと思います。
  • ニーズの深層について考えていきたい。
  • スライドの完成度がすごかった。日々の仕事貯金で顧客との関係性・信頼性を得ておくのはまさにその通りと思う。とても共感した。
  • もう少し長い時間聴きたかった。
講演資料
スライド資料(PDF):ダウンロード(10.5MB)
ワークシート(PDF):ダウンロード(605KB)
リンク:http://swwwitch.com/seminar/cssnite/fukushima7/
動画
YouTubeで動画を見る(約49分)

パネル・ディスカッション 東北で活躍するクリエイターのホンネ!

写真:パネルディスカッションの様子

「地域でクリエイティブな仕事ってどうなんですか?」そんな素朴な疑問を東北で活躍するクリエイターの方たちと、東京を拠点に全国のクリエイターとも交流のある鷹野さんにホンネを語っていただきます!

動画
YouTubeで動画を見る(約52分)

Togetterまとめ

当日Twitterに投稿いただいたツイートを、Togetterにまとめました!
CSS Nite in Fukushima Vol.7 Togetterまとめ

さいごに

ご参加いただいたみなさん、講師のみなさん、運営にご協力いただいたみなさん、本当にありがとうございました!

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